構造太郎です。
コールドジョイントとは、コンクリートの初期欠陥の1つです。
あなたは説明できますか?
コールドジョイントとは
コールドジョイントとは、先に打ち込まれたコンクリートの凝結が進み、新たに打ち込まれたコンクリートとの一体性が損なわれた継目のことを指します。コンクリートが一体性を失っているため、強度・耐久性・水密性を低下させる原因となります。
コールドジョイントが発生する要因
コールドジョイントは、先に打ち込まれたコンクリートの凝結程度に大きく起因しています。凝結は、
- コンクリートの配合
- 環境温度
- 養生方法
- 打ち重ね時間間隔
- 締固め
などの影響を受け、特に凝結が早く進行する夏の時期に発生しやすい傾向があります。
コールドジョイントを未然に防止するための対応策
防止するための対応策としては、凝結性状を事前に把握し、当たり前ですがコンクリートを連続して打ち込むことが重要となります。
- 生コン工場から現場までの輸送交通時間など配慮した適切な打設計画
- 内部振動機を下層に10cm程度挿入した締固め
- 何らかの理由で打ち込みが中断された場合には、その中断が許容打ち重ね時間間隔以内であることを確認した上で、新たにコンクリートを打ち重ねる前に、富配合のモルタルを敷いて十分な振動をかけ、その上にコンクリートを打ち込んで締固める処置を施す必要があります。
コールドジョイントが生じた場合の対応策
縁切れが明確に認められない場合は、特に補修の必要はありません。
確実に縁切れしている場合は、深さ10~20mm程度?Uカットし、シーリング材・ポリマーセメントモルタルを充填しているようです。
最後に
基本は、連続してコンクリートを打ち込むことですね。各現場でいろんな諸条件があるので、それらを踏まえた事前の打設計画が重要ではないでしょうか。
以上、構造太郎でした。

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