フィレットとは

鉄骨造

構造太郎です。

フィレットとは、鉄骨と鉄骨の角を丸めた加工を言います。

建築では、鉄骨のフランジとウェブとの交点にある曲面を指すことが多いです。

下図を見ると一目瞭然ですね。

フィレットについて

フィレットがある鋼材は、ロールH型鋼です。ビルドH型鋼にはフィレットがありません。

(ビルドHとはウェブとフランジを自由に組み合わせたH型鋼で溶接により一体化した鋼材です)

フィレットの大きさは、半径(r)で表され、

鋼材表には、H型鋼 200(H)×100(B)×5.5(t1)×8(t2)×8(r)と記載されています。

フィレットは、H型鋼の断面積や断面係数など、断面定数に影響しています。

以下のサイトで簡単に計算できるので、試してみてもいいでしょう。

H形鋼の断面性能

フィレットに関する注意点

フィレット部は曲面となっているので、その部分については、

ガセットプレートやスプライスプレート(添え板)が取り付きません。下図を見ると分かると思います。

H型鋼のサイズによりますが、フィレットの半径は13mm、18mm程度なので、

ボルトまでのへりあき40mmを考慮して、最小60mm程度以上は確保するようにしましょう。

フィレット部から離れた位置でボルト本数・ピッチを配置できるプレート寸法となるよう心がけましょう。

以上、構造太郎でした。

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